熱の実験室-新館
第31回 ラバーヒーターでフロントガラスの霜を溶かそう
5ブロックの実験メンバーが交代で担当します
実験実施: 2011年2月~2014年2月、 実験担当: 第4ブロック

 1. はじめに

 寒冷地では冬季、屋根のないところに駐車している自動車のフロントガラスに霜が降りている光景をよく目にします。そのままでは当然運転できないため、霜をとる必要があります。霜とりの方法としては、スクレイパーなどで削ったり、解氷スプレーを使ったりする方法が一般的です。エアコンのデフロスターで霜を溶かす方法もありますが、十分な視界を得るまでには、とても時間がかかります。そこで、ラバーヒーターを使って手早く霜を溶かすことはできないか実験を行いました。

 2. 実験方法

 実験には社用車のADバンとエスティマハイブリッドを使用しました。ラバーヒーターは出先でも使用できるよう、車内からとれる電源に合わせて設計・製作しました。ADバンはシガーソケット(12V)から、エスティマは100Vのコンセントがついているためそこから電源を取りました。

 3. 実験結果

  実験その1

実験日時 2011年2月1日8:30~ 天候:晴れ 外気温:0℃
実験車両 ADバン
ラバーヒーター  12V 34W 幅50mm×長さ1000mm×厚さ1.5mm
(容量密度※1 = 0.068W/cm2
※1)ヒーター片面の面積1cm2当たりの発熱量(W)
 バッテリーが上がらないようにエンジンはかけましたが、デフロスターは切った状態で、ラバーヒーターの熱のみで霜を溶かせるのか実験を行いました。

(1)シガーソケットにプラグを差して通電開始

(2)車内からの様子

(3)ヒーターを当てて溶けたら上にずらします

(4) 1箇所に30秒程当てると溶けます

(5) 9分30秒程で全体の霜が溶かせました

(6) 時間が経つと、再凍結が始まりました
 時間はかかりましたが、フロントガラス全体の霜を溶かすことができました。