ここからは、八光製ヒーターを用いた実験です。

  実験No.1

 規格品(型番:SBH2405)のラバーヒーターでポップコーンを加熱しました。ヒーターの裏側にAタイプ両面テープ(耐熱温度:180℃)を貼り付け、ポップコーンの容器に接着させました(a)。
 それをシリコンスポンジ断熱材の上に載せ、加熱を開始しました(b)。加熱してから1分程度で油が溶け始め、パチパチと音を立てていましたが、20分過ぎても一向にコーンは弾ける気配がありません。
 通電開始から24分30秒ごろ、ようやく一つ目のコーンが弾け、さらにその5分後、立て続けにコーンが弾け始めます。結局45分まで加熱を続けましたが、それ以上コーンは弾けることはなく、油が弾ける音もしなくなったため通電を止めました。
 容器のフィルムがパンパンに膨らむことを想定していましたが、想像以上に膨らみませんでした(c)。
 フィルムを破いてみると、3分の1ほどのコーンが弾け、後は真っ黒に焦げてしまいました(d)。弾けたポップコーンも硬い部分が残っており、おいしいにはまだ程遠いと言った出来です。
 試験後のヒーターは、発熱線の部分の色が黒っぽく変色しているのが分かります(e)。

  実験No.2

 規格品のラバーヒーターの容量密度は0.6W/cm2に設計されていますが、実験No.1の結果を踏まえて、コーンをすばやく加熱するため容量密度を1.0W/cm2にあげたヒーターを製作し、実験を行いました。
 ヒーターと容器は接着せずに、耐火レンガの上にヒーターを置いて、その上に容器を載せて、容器を押さえて密着させました。
 実験No.1の時と同じく、1分程で油が溶けましたが、コーンは弾ける様子がまったくありません。
 20分を過ぎたころようやく一つ目のコーンが弾けます。前回よりも約4分早いです。そこから連続して弾け始めるまで7分かかりました(b)。
 加熱開始から、35分で通電を終了しました(c)。実験No.1よりも10分早く実験を終えました。
 フィルムのふくらみは前回よりも膨らみましたが、ガスコンロの場合ほど膨らみませんでした。
 7割程度のコーンがうまく弾けており、普通に食べられるポップコーンが増えました(d)。しかし、長時間にわたりじわじわと加熱しているため、弾けずに焦げてしまうものも多くありました。
 耐火レンガ側の面が断熱されたことによってヒーターの表面温度が高い状態が維持され、ラバーが軟化(加硫もどり)していました。その部分を手で持つと(e)のようにラバーが破けてしまいました。