最後に、JIS熱電対と今回作製した熱電対の起電力を比較してみました。

グラフ3. 起電力まとめ
 
 グラフ中のK、E、RがJIS規格の熱電対です。今回作製した熱電対は、よく使われるK熱電対やE熱電対と比較すると起電力は小さいですが、温度を測定するには十分な起電力が得られました。
 JISで規格化されている熱電対は、温度精度、使用する温度領域・雰囲気での安定性、価格などから、用途に適した組合せが選ばれていますが、これ以外の組合せでも熱電対はできるということが分かりました。

 3. 今回の実験の応用

 下図のように金属表面の温度を熱電対で測定する際、測温接点の温度と金属表面の温度には必ず誤差が生じてしまいます。
 あらかじめ起電力の分かっている金属の表面温度を測定する場合には、その金属との間に電位差を生じる、熱電対の素線を接触させて、2つの金属による熱電対を構成することで、正確な表面温度を導き出すことができます。