3.2 実験2

 ラバーヒーター仕様:幅50mm×長さ770mm、100V 54W、電力密度0.14W/cm2

 実験1の結果を考慮し、容量をアップさせたヒーターを製作して、再度実験を行ないました。実験1よりもヒーターの温度が高くなると予想されるため、安全性を考慮して20℃OFFサーモスタットを付けました。
(1) メンバーA邸
月日 時間 サッシ戸内側 外気
3月3日 0:27 9℃ -4℃
82%RH 82%RH
3/2 21:10通電開始
月日 時間 サッシ戸内側 外気
3月3日 7:37 6℃ -5℃
81%RH 75%RH
下段の窓は結露が無い
月日 時間 サッシ戸内側 外気
3月3日 23:41 8℃ -5℃
86%RH 75%RH
下段の窓は結露が無い
月日 時間 サッシ戸内側 外気
3月6日 7:37 7℃ -4℃
90%RH 78%RH
全面結露している
月日 時間 サッシ戸内側 外気
3月9日 0:48 10℃ -0℃
88%RH 79%RH
下段の窓は結露が無い
月日 時間 サッシ戸内側 外気
3月9日 7:33 8℃ -2℃
80%RH 88%RH
下段の窓は結露が無い
月日 時間 外気*
3月17日 14時頃 -0.5℃
69%
 ヒーターの無いガラス(左)は全面結露しています。
 ヒーターを貼った2枚のうち、1枚は下段のガラスの結露はありません。
 もう1枚は、下段ガラスの右側に一部結露が見られます。
 ヒーターの無い右側のサッシ戸は水滴が流れ落ちるほど結露が激しいです。
 *: 気象庁HPより長野地域のデータを参照

  3.3 その他

 窓の結露防止目的以外の使用法として、物置の扉にラバーヒーターを貼り通電したところ、扉が凍り付いて開かないということが無くなる効果もありました。

 4. まとめ

 実験1では容量の小さいヒーターで、家庭の窓の結露防止を試みました。メンバーA・B邸では、結露する範囲が大きいためか、ヒーター周辺の結露・凍結は解消されるものの、窓全体の結露を防止するまでには至りませんでした。また、窓枠にヒーターを張った場合、サッシの結露は解消できましたが、ガラス面にヒーターを貼ったときと比べると、窓ガラスの結露の解消具合に大きな差は見られませんでした。しかし、窓枠にヒーターを貼ることでサッシが凍結して開かなくなるのを防ぐという予想外の効果がありました。メンバーC邸では、A・B邸ほど結露がひどくないためか、12.5Wの小さい容量のヒーターでも充分結露・凍結が防止できることが分かりました。
 実験2では、容量を大きくしたヒーターを窓枠に貼り付け、同様に実験を行ないました。天候・環境条件によっては結露が発生する日もありましたが、低容量のヒーターよりも結露防止効果が高いことが分かりました。
今回行なった2種類の実験より、ヒーター容量を上げることで熱伝導範囲が広がり、結露防止に対して一定の効果が得られることが分かりました。ラバーヒーターで窓ガラスや窓枠を加熱する方法は、結露の軽減に対してはある程度有効であると考えられます。
 結露の発生は、天候、室内外の環境条件や日当たりなど様々な要因に強く影響されるため、完全な結露防止は非常に困難ですが、さらに結露軽減効果を向上させるための改良の余地はまだあると思います。