LABORATORY熱の実験室

熱の実験室-新館
第11回 投込みヒーターの腐食実験
新館は、4人の若手メンバーが交代で担当します
 ヒーターシースが腐食して、穴があき絶縁抵抗値が低下し、漏電ブレーカーが作動してしまうトラブルが起こることがあります。原因は、使用用途以外の液体でヒーターを使ってしまったためが起こってしまったケースが多くなっています。実際に、ヒーターの使用用途以外の液体でヒーターを使用した場合どうなるかを調べました。
実験実施: 2007年11月

 ● 実験内容

 八光製水加熱用投込みヒーター(銅シース) 型番 [AWA1503] を使用し、水道水、酸性、アルカリ性の液体に浸し、そのままの状態を保持しました。 酸性の液体には市販の食酢、アルカリ性の液体には、水道水に重曹を溶かしたものを使用しました。
AWA1503
食酢 水道水 重曹

 ● 実験1

 上の写真のように、それぞれの液体に投げ込みヒーターを入れてそのままの状態を保持して観察しました。食酢に入れておいたヒーターは、実験を開始して3日後には、表面のメッキが剥がれて、ヒーターのシースが腐食してしまいました。
実験開始から3日後のヒーターの写真
実験開始前 食酢 水道水 重曹
 さらにその状態を保持し、ヒーターの観察続けました。食酢に入れたヒーターの腐食は、時間の経過と共に進んでいきましたが、水道水と重曹水に入れたヒーターは、大きな変化はありませんでした。
実験開始から1ヵ月後のヒーターの写真
実験開始前 食酢 水道水 重曹

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