● 実験結果

条件1):「圧着端子を専用工具でカシメ、ナットをしっかり締める」
 条件1では、圧着端子の温度は最高で100℃程度でした。

条件2):「圧着端子を専用工具でカシメ、ナットをゆるく締める」
 条件2では、増し締めされていない方の圧着端子の温度が短時間で170℃近くまで達しました。

条件3):「圧着端子をペンチでカシメ、ナットをしっかり締める」
 条件3では、条件1と似た様な温度分布になりましたが、条件を変えた方の圧着端子の温度が、条件1と比較すると5℃程度高い温度になりました。

条件4):「圧着端子をペンチでカシメ、ナットをゆるく締める」
 条件4では、条件2ほどの温度には達しませんでしたが、条件を変えた方の圧着端子の温度が140℃近くまで上がりました。

 ● まとめ

 圧着端子メーカーに問い合わせたところ、「銅線用圧着端子の使用温度は、一般的な目安でおおよそ120℃である。120℃というのは圧着端子の表面処理(すずめっき)の酸化が始まる為によるもの」、とのことでした。今回の実験からは、条件1、条件3は最高温度100℃程度なので使用範囲内になります。条件2、条件4に関しては120℃を軽く越えますので、このまま長時間通電し続ければ、酸化する恐れがあります。
 以上を踏まえて、圧着端子を使用する時は、配線をするナット、または止めネジに少しの緩みもあってはならないということが言えます。また、今回の実験では変化が見られませんでしたが、圧着端子をカシメには規格にあった専用圧着工具の使用を薦めます。今回は電線の抜けない程度にはカシメましたが、長時間の通電となると実際どうなるかわかりません。確実にカシメ、確実に配線しましょう。
担当: 上野

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