● 測定結果全体

 ノートパソコンの動作を変更しながら、測定した結果は、次のグラフの通りです。

 測定したデータの中で、消費電力ファン出口温度を抜き出してグラフにしました。
 消費電力は、最大48Wになりました。これは、充電池がフル充電でなく、CPU使用率100%に近いときです。
 70分頃と120分頃、消費電力が大きくなると、ファン出口温度が下がっていますが、ファンの回転数が上がり、冷却風量が増えたことが原因です。

 ● 動作状態と消費電力

 ノートパソコンは、充電池があるので、充電量によって消費電力が変化します。電源を接続した直後、パソコン起動前に24Wになりました。今回の実験は、動作状態による消費電力の違いを測定するのが目的なので、充電池をはずして、この影響を除きました。

電源管理 使用状態 消費電力[W]
ポータブル/ラップトップ 使用していない 電源OFF 0
休止状態 0
スタンバイ 0
ディスプレーOFF 16
そのまま(アイドリング) 20
スクリーンセーバー動作中 22
常にオン 使用していない そのまま(アイドリング) 25
ポータブル/ラップトップ CPU使用率98% ファイル圧縮ソフト動作中 38
グラフィックフル稼働 ベンチマークソフト動作中 42

 電源管理が「常にオン」の場合、CPUは1.6GHzで動作し続けますが、「ポータブル/ラップトップ」にすると、何も仕事をしない状態では、590MHzに動作周波数が低下しました。
 電圧・電流も測定していますので、これと電力を比較すると、このノートパソコンのACアダプターの力率は、0.67程度でした。消費電力20Wのとき、電流は20[W]/100[V]の0.2Aではなく、約0.3A流れていることになります。

 ● まとめ

 ノートパソコンの省エネのためには、次のことが重要だということがわかりました。
  • 使用しないときは、できるだけスタンバイまたは休止状態にし、スクリーンセーバーは使用しない。
  • 電源管理は「常にオン」にせず、CPUの動作周波数が変化する設定にする。
 この他、特に古いノートパソコンで電池の性能が低下していると、ムダに充電している場合があるので、デスクトップパソコン的に使用するなら、電池を抜いてしまった方が省エネになります。

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