LABORATORY熱の実験室

 ● 温風乾燥(12月6日~、食品乾燥・粉砕ラボラトリーにて)

 サンシュユの実の皮のために、乾燥しにくいように感じましたので、そのままの状態と、実を潰した状態の、2種類の条件で乾燥することにしました。
 そのままの状態は、金属製のザルに入れて乾燥しますが、潰した状態では、網目にくっついてしまいますので、金属製ボールに入れた状態での乾燥になります。
 ◆ 設定温度: 50℃
 
乾燥前
A: そのままの状態 B: 潰した状態
 
 最終的に、14時間まで乾燥を行いました。サンシュユの実の含水率の変化は、下のグラフの通りです。
 ◆ 14時間後の含水率: A: そのままの状態 3.1%、B: 潰した状態 0.3%
 この含水率は、乾燥前の含水率と、乾燥途中の質量変化から計算しました。部分的な状態の違いなどありますので、誤差は大きいと思われます。0.3% というのは、小さく出すぎた値のようです。
 
14時間乾燥後
A: そのままの状態 B: 潰した状態
 
 Aはきれいな状態ですが、潰したBは、金属ボールに貼り付いてしまい、除去も大変です。そのままの状態で乾燥するのが適切だと思われます。
 乾燥後のサンシュユの実の味は、酸味と渋みがあり、すっぱいのが苦手なひとはダメでしょうが、まずくはありません。好んで食べるかはともかく、効能を期待して食べるなら許容範囲と感じました。