LABORATORY熱の実験室

 ● 種を取る(12月3~4日)

 種を除去した実

 はじめは、タテ方向に実を割り、種を横から取っていました。これがかなり大変な作業で、ペースが上がりません。糖分が多いようで、果汁が乾いた粘り気で手にくっついて、余計に手間取ります。
 そのうち、細長い種を実から引き抜くようにした方が、楽だし、除去後の実もきれいな形を保つことができることがわかりました。
 種と、使用したナイフ

 種を取り出すには、実の頭(またはおしり)の皮を裂く必要がありますが、爪でやるのが大変です。かと言って、庖丁では指を切りそうです。お菓子に入っている、ギザギザがついたプラスチック製ナイフが適当とわかりましたので、これを使用するようになって、楽になりペースも上がりました。
 全部の種を取り終えるのに、5時間近くかかってしまいました。前半が遅かったようです。
 種は全部で、約 650g ありました。

 ● 天日で乾燥する(12月4日~)

 種を除去した実を、梅干し用のザルに紙を引いて並べ、外で干してみました。けれども、曇り空で気温も低く、夏に梅干しを干すようには、乾く感じがありません。ただ、酸味のある香りは、梅干しとほとんど同じように感じました。
 1日干してみて、天日での乾燥は無理と感じましたので、「食品乾燥・粉砕ラボラトリー」の設備を利用して、乾燥と粉末化をすることにしました。

 ● 水分量の測定(12月6日、食品乾燥・粉砕ラボラトリーにて)

 水分量測定中

 天日で1日乾燥したサンシュユの実には、水分が何パーセントあるのか? 知るため、水分計で測定しました。

 120℃で乾燥させたときの、乾燥前後の質量減少から、67.8% の含水率と測定されました。ただし、120℃で揮発する水分以外の成分があった場合には、実際より多い水分量と判定されますが、サンシュユの場合どうなのか? は不明です。