元祖 [熱の実験室] 第26回 - サンシュユの乾燥と粉末化

「熱の実験室」のコーナーでは、熱を利用した身近な実験を行なっています。

  第26回(2011年12月)の実験

 サンシュユの実には、様々な有用成分があって、漢方薬に使われたりするように、効能がいろいろとあるようです。けれども、毎年たくさんなる実は、野鳥が食べるだけです。
 以前、果実酒にしてみたことがありますが、あまり良かった印象がありませんでした。生の実をそのまま、ホワイトリカーに入れたからかもしれません。
 効能がいろいろあるなら、これを違和感なく口にすることができるようにならないか? と思い、乾燥と粉末化をすることにしました。

 ● サンシュユはこんな木です

2011年4月10日

 黄色の花で満開の様子です。

 春に咲く花のなかで、開花は早い方です。寒い長野でも、2月に咲き始めることがあります。
2011年12月3日

 2cm程度の大きさの、真っ赤な実が完熟しています。

 落葉寸前の葉が茂っていて隠れていますが、大量の実があります。
 このとき、すでに次に咲くつぼみができ上がっているので、枝を切って切り花にし、暖かい部屋に置いておくと、黄色い花が開きます。
 サンシュユは、花が咲き始めてから実が完熟するまでに、一般の果実より長い期間がかかっています。花が咲いた後、緑の実ができますが、赤くなるのは10月下旬くらいです。つぼみができる時期からは、1年以上かかっていることになります。
 夏には、この木の周辺に、セミが地面から出た穴がいくつもあき、木にのぼって脱皮し、飛んでいきます。サンシュユは、セミの幼虫の栄養もまかなっているようです。

 ● 実の収穫(12月3日)

 この日は雨降りでしたが、やんできた午後に収穫を始めました。
 実は取り切れないほどありますが、つぼみがあるので、枝を押さえて取らないと、つぼみもいっしょに取れてしまいます。そのため、収穫作業はけっこう大変です。
 実がかたまっていて、ひとつかみでたくさん取れるところからあちこち取っていったので、いくら取っても、木になっている実が減ったのがわかりません。

 1時間以上かかって収穫した実は、約 2.5kg ありました。これを水洗いして、ごみを除きました。

 ● 実を湯につける

 鍋に湯を沸かして、実を入れました。湯量の割に実が多いので冷めてしまい、かなり長い時間加熱しないと、温度が戻りません。

 ローズヒップティーと同じような香りです。

 湯から上げた実は、加熱しすぎたのか、割れてタテ方向の亀裂が入っているものがありました。
 もっと大量の湯を用意して、さっと実を入れて上げた方が良かったかもしれません。