LABORATORY熱の実験室

 

 ● 動作しながら加熱

 3台のハードディスクについて、動作させながら加熱しました。

1台目(2.5GB)
 設定温度60℃から始め、30分ごとに10℃上げていきました。数時間が経過し、ハードディスクは火傷する温度になっていますが、相変らず下のように正常に動作しています。
 設定温度150℃にしてから10分ほど経過したとき、「ゴッゴッゴッゴッゴッ、ゴッゴッゴッゴッゴッ」とヘッドが読めずに動いている状態になりました。ここで加熱をやめて冷却すると、70℃程度まで下がると、再度正常に動作してしまいました。

2台目(1.2GB)
 今度は、80℃から始めました。1台目と同様、設定温度150℃で15分ほど経過すると、「キュルキュルキュル」と、いかにも壊れた音がして止まってしまいました。今度はモーターまわりのようです。ところが、これも70℃程度まで下がると、正常に戻ってしまいました。

3台目(6.4GB)
 低い温度では壊れそうもないので、120℃から始めました。下のグラフは温度変化です。
 このハードディスクも、同様に設定温度150℃で動作しなくなっています。ただし、音に特別変化があったわけではなく、だんだん "fc" でのファイル比較に時間がかかるようになり、そのうちに読めなくなりました。温度が下がっても正常に戻ることはありませんでした。他の2台より新しく、容量も多い分、作りがデリケートなのかもしれません。