LABORATORY熱の実験室

 

 ● 68℃で加熱 1回目

 温泉たまごを作るには、68℃で30分と、どこかに書いてありました。まずは、これを信じてやってみることにします。
 ビーカー内の、約2リットルの水を68℃まで加熱し、そこにたまごを入れました。30分経って取り出すと、たまごの殻にひびが入っていて、白身がはみ出していました。実加熱時間を正確にしようと、お湯にしてから入れたためです。一応、割れを防ぐために、たまごを、室温を少し超える程度には温めておいたのですが。
 沸騰したお湯ではないので、大丈夫だろうと思ったのですが、やはり水から加熱するのが安全なようです。使用したタマゴがLLサイズで、殻が薄目だったことも、影響しているかもしれません。

 ● 68℃で加熱 2回目

 こんどは、ビーカーの中が水の状態でたまごを入れて、68℃に温度設定して加熱しました。お湯になるまでの時間を加えて、約45分後に取り出しました。こんどは、たまごの殻に異常はなく、成功のようです。
 割ってみると、まあまあのようです。白身は、白く半凝固状態の部分と、半透明で生と同じように見える部分がありますが、これは、白身は一様ではなく、濃厚卵白と水様卵白からなるためのようです。
 食べてみると、黄身は固まっていて、正常な温泉たまご状態だということが確認できました。

 ● 63℃で加熱

 温度を5℃下げて、63℃に設定して加熱しました。水からの加熱で、時間は上と同じ、約45分です。取り出したたまごの外観は、当然ですが違いがわかりません。
 割ってみると、白身は半透明の部分が68℃のときより多く、白い部分がひと固まりにはなっていなくて、そのために、黄身が露出して見える状態でした。
 食べてみると、黄身は固まっているとは言えないし、温泉タマゴ状態は不十分でした。