元祖 [熱の実験室] 第14回 - たまごの実験-その1

「熱の実験室」のコーナーでは、熱を利用した身近な実験を行なっています。  

  第14回(2004年2月)の実験

 人間の数より、たまごを産む雌鶏の数の方が多い日本は、一人あたりの年間たまご消費量が約340個で、イスラエルに次いで世界第2位だそうです。
 たまごは、生でも食べますが、熱を加えて加工することが多いので、「熱の実験室」にぴったりの題材です。それに、いろいろやってみるのは、何だか楽しそうですし、ついでに美味しければもっと良しです。そこで、たまごを使った実験を何回かやってみることにします。

 ● 今回のテーマ(温泉たまご)

 ● 温泉たまごとは?

 ほとんどのひとは知っていると思いますが、実験中に、ゆでたまごとどう違うのか? 知らないひとに出会ったので、一応書いておきます。ゆでたまごの加熱時間を短くすると、白身は固まっているけど、黄身は完全に固まっていない、半熟たまごになります。温泉たまごは、これとは逆に、黄身は固まっているけど、白身が固まっていないものです。黄身の方が白身より低い温度で固まる性質を利用しています。

 ● 実験の方法

 実験に使用した器具は、次のとおりです。

● ガラス製のビーカー
● 水用ヒーター
 型番: YLB1104 (バケツ用ヒーター)、100V 500W
● 温度センサー
 φ1.6 シース熱電対 Kタイプ(水温測定用)
● 温度コントローラー
 型番: HMC1111 (CHコントローラー)
● たまごを保持する冶具

 ヒーターは、ちょうど手元にあったバケツ用ヒーターが、ビーカーにちょうど良い形状と大きさだったので、使用しました。温度コントローラーは、水温を一定に保つことができるように、PID制御方式のCHコントローラーを使用しました。シース熱電対は、たまごの少し下の水温を検知できるように、ヒーターに固定してあります。
 ガラス製ビーカーに水用ヒーターを入れて、ステンレスで製作した冶具で、たまごがビーカーの真ん中付近になるようにします。なお、たまごはとがった方を下に、タテにしてあります。こうすると、たまごの中のカラザ(生たまごを割ったとき見える、黄身に付いた白いひものような部分)が、黄身を真ん中に吊り下げていて、保管時はこの方向が良いということです。今回の実験には特に関係ないとは思いますが。