● 水で冷却

 アルミ鋳込みの温度が400℃まで下がると同時に、約18℃の水をガラスロートに注いで冷却しました。水はアルミ表面に落ちると玉状になって飛んでいきます。熱い物体に水をかけたときに普通に見られる現象です。それがしだいに、水があたる部分は、多少水がアルミ鋳込みの表面になじむように見えるようになり、中央付近は水の玉が大きくなって、不安定な水たまりのように見えました。
 1リットルの水を注ぎ終わるまでに、119℃まで下がりましたが、アルミ鋳込み全体の温度は下がっていないので、その後に温度上昇し、最高279℃まで上がっています。

 ● お湯で冷却

 次に、ビーカーの中で沸騰させておいたお湯を、同じようにして注ぎました。お湯は水のときと違い、アルミ鋳込み表面に均一な薄い膜となって、高速で周囲に流れます。
 ほとんど冷却できていません。348℃まで下がった後、369℃まで上昇しています。
 お湯の膜が高速で流れてしまうのは、ガラスロートに取り付けたステンレスパイプの先端が、アルミ鋳込みの表面より約100mm高いので、落下の勢いも関係しているようにも感じました。

 ● 再度挑戦

 ガラスロートを下げて、ステンレスパイプの先端とアルミ鋳込みの距離を約10mmにして、再度実験を行いました。
 水の方はわずかな改善ですが、お湯は、注ぎ終わったときのアルミ鋳込み中心の温度が326℃まで下がり、明らかに改善されてはいます。けれども、その後367℃まで上がっていますので、改善の度合いはわずかです。お湯だけど「焼け石に水」状態です。