LABORATORY熱の実験室

 

 ● ポリエチレンシートの切断

 製作の前工程は、上のようになります。ポリエチレン袋の底と横を切って広げ、これを展開図の形状に切断します。そして、のりしろ部分に両面テープを貼り付けます。
 薄くて大きいポリエチレンシートを、展開図の形状に手作業で切断するのは、けっこう大変そうです。そこで、カッティングプロッターを使用することにしました。フラットベットタイプのX-Yプロッターの、ペンの代わりに刃を付けたような機器です。シートをベットにのせたら、吸引して密着させた後、CADで書いた図のとおり刃をX-Yに動かして切ります。
 これで楽ができたと思ったのですが、薄くて、たたみじわがついているシートを平らに広げるのは、引っ張りすぎると伸びてしまうし、簡単ではありません。かなりしわしわな状態でカッティングプロッターを動かすと、しわに引っかかってポリエチレンシートの端が剥がれ、部分的に切れなかったりしてなかなかうまくいきません。2枚目からは吸引の補助に、粘着テープで貼り付けてから切りました。そんなことをやっていたので、17枚の切断に2時間以上かかってしまいました。
 両面テープを貼るのは、作業としては難しくありませんが、それなりに手間はかかります。写真は、貼り終わって、全部のシートを重ねた状態です。しわしわの状態で切断したので、元の図より少し大きくなっているようです。

 ● 貼り合わして球体にする

 17枚のポリエチレンシートを貼り合わすには、まず広い場所が必要ですので、じゃまにならない場所を確保して作業を始めました。
 薄くて弱いので、どこかに引っ掛けて破いたりしないように、慎重に作業します。しわのために、形状がくずれたりしていて、そんなにぴったりとは合いませんので、全体としてつじつまが合うように、慎重かついいかげん(適当)という作業です。
 作業が進むにつれて嵩が増して、それがじゃまになりますので、ペースが落ちてきます。そして、全部貼り終わるのに3時間ほど要しました。完成後の球体の重量は250gでした。