熱の実験室 別館
エスハイ実験室 第17回

 エスティマハイブリッド(エスハイ)を使った実験室 

 ● 今回のテーマ(千曲川を下る-水温測定)

 前回の「夜中の温度測定-野辺山偏」で、野辺山の帰りに川上村を回りましたが、勘違いで、千曲川の上流を見ないで帰って来てしまいました。そこで、もう一度行って、千曲川を見ることにしました。ただ見るだけでは実験室にならないので、水温を測ることにしました。

 ● 水温の測定方法

 千曲川の水温を測定するためには、当然ですが、温度計(温度センサー)を川の水に入れる必要があります。できるだけ川の中心付近の、水面ではなくて流れの中心部を測定した方が、平均温度に近い値になるはずです。
 はじめ、川原から長い棒か釣竿で伸ばしてやろうと思いましたが、まず、川原に行くことができる場所を探すのが大変そうですし、下流では川幅が広くて川の端の方しか届きません。そこで、大胆にも、橋の上から温度センサー(熱電対)を垂らすことにしました。よく橋の上に、「危険ですから、橋の上から釣りや魚捕りをしないでください」とは書いてありますが。

 ● 使用した器具

●熱電対

 Kタイプの被覆熱電対(熱電対素線を、フッ素樹脂で絶縁被覆したもの)に、川の中に垂らすためのオモリ(ステンレスの棒)を縛り付けて、50mの長さの補償導線を接続したものを,、温度センサーにしました。

●温度計

 橋の中心付近まで持っていくために、熱電対を接続する、ハンディタイプの温度計を使用しました。

 ● 川上村に行く

 千曲ビューラインを通って、佐久まで行きます。前に、千曲ビューラインを山道をつなげたような道で、曲がるところもわかりにくい、と書きましたが、一度も混雑に合わずに佐久まで行けるので、慣れれば快適です。
 天気は快晴で、浅間山も良く見えます。この小諸大橋も千曲川に架かる橋なのですが、高さが60mくらいあって、渓谷といった感じのところです。橋の途中に展望場所もありますが、見下ろすのはかなり怖いと思います。
小諸大橋付近から見た浅間山

 佐久から千曲川に沿って南下しますが、実験に適した橋があるかどうか確認しながら走って行きます。幸い、上流の方は川幅も狭いためか、橋の数が多くて、実験場所は確保できそうです。
 そして、前回来た、千曲川の支流の西川のところまで来ました。ここから先に行くのは初めてです。冬季間以外は、埼玉県まで林道で一応抜けられる道ですが、今は行き止まりです。どこまで行けるのか、と心配しながら進みますが、川上村は広くて、なかなか終点になりません。
 ようやく、道が二股に分かれている終点地点にたどり着きました。出発から約2時間半かかりました。左側の道に入るとすぐに橋がありますが、橋は渡らずにもう少し進みます。
 道が右に曲がり、千曲川から離れる地点でエスハイを止めると、小さなダムのようなかたちになっていました。下流側は、一箇所の穴から水が流れ出ているだけです。この地点の千曲川の水量は、たったこれだけ、ということになります。上流側に回ってみると、雪の下になっていて、水が確認できません。
 地図で確認すると、ここは源流から約10kmの地点です。この場所をスタート地点として、水温測定の実験をしながら、千曲川を下ることにしました。
下流側
上流側