LABORATORY熱の実験室


 ● スタートから14:00まで

 戸倉町 → 県道長野上田線で上田まで → 国道18号上田バイパスと浅間サンラインで御代田町まで → 佐久IC近くを通って国道141号線を臼田町まで
 標高は徐々に上がっていますが、まだ平坦な区間です。
 スタート時は、エスハイは止まって太陽エネルギーを吸収していたので、特に「No.1 黒」は「No.4 気温A」より12℃以上高くなっています。その後は、走行時の風で冷却されるので、差は小さくなっています。当然ですが、速度が上がるか、向かい風などで、風速が上がるほど温度差は小さくなるはずです。「No.3 スチロール」は「No.4 気温A」より2℃くらい低くなっています。
 12:50頃に、「No.1 黒」「No.2 SUS」ともに、急に温度が下がっていますが、山際の道路で日陰になっているためです。

 ● 14:00から15:20まで

 臼田町 → 清里 → 戻る
 このあたりから、普段気温が低いのに急に上がったためか、雪解け水で泥だらけです。前にクルマがいると、ウインドウォッシャーで頻繁に洗わないと、すぐに前が見えなくなります。なぜかペットボトルに純水を持っていたので、途中でウインドウォッシャータンクに補給してしのぎました。
 14:30頃が野辺山です。風が強くて、雪原(本当は畑だろうと思われる)の表面の雪が飛ばされ、場所によって、快晴なのに雪嵐のようになっています。まだ日が高いので、止まらずに通り過ぎて、清里まで行ってから戻ってくることにしました。
清里駅
小海線の線路から、清里駅を見る
 清里では、主要な道路は除雪してありますが、小海線の線路周辺も含めて、他は雪に覆われています。
 清里駅付近で、14:50から日向にエスハイを止め、温度変化を見た後に、日陰に移動して止めました。日向では、「No.1 黒」「No.2 SUS」も上がっていますが、「No.4 気温A」が急に上がっています。日が低くなってきているので、「No.4 気温A」測定部の発泡スチロールの穴に、日光が入り込んでいるのかもしれません。「No.3 スチロール」はほとんど上がりません。次に日陰では、「No.1 黒」が急激に温度低下し、間もなく気温を下回ります。「No.3 スチロール」は、下がるときは結構素早く下がっています。

 ● 15:20から17:00まで

 → 野辺山 → 佐久 (日暮れまで)
 ようやく、本来の目的地でもある野辺山です。行きの時には気付かなかった、JR最高地点への標識があったので、行ってみました。標高1375mのこの場所、塔が立ってるからわかりますが、特にインパクトがあるわけではありません(急にそこだけ高くなってるわけではないので当然ですが)。
 周辺は、平らな雪原が広がっています。実際には、雪がないときには畑か牧場なのでしょうが。雪原の中に道らしきものもありますが、雪に覆われているので入ることはできません。
JR鉄道最高地点(このそばに線路がある)
一面の雪原(本当は畑?)
 野辺山駅の前を通って、国立天文台方面に向かいます。大パラボラアンテナを見るために、アンテナ群の南側の道に回りこむと、除雪してない道はかなり走りにくい状態になっています。除雪されている、国道と2,3の広めの道路以外は、どこもそんな状態です。そのため、いる場所がないという感じです。
野辺山駅
45m電波望遠鏡(大パラボラアンテナ)
 45m電波望遠鏡は、近くに寄れば大きさが実感できるのでしょうが、ちょっと遠すぎました。
 野辺山でも清里同様に、日向と日陰での測定をしています。15:40少し前が日向、15:50頃が日陰です。もう日も傾いているので、日向に止まっていても、温度は多少しか上がりません。それに比べ、日陰ではしっかりと下がっています。「No.3 スチロール」は気温より3℃ほど低くて、0℃を下回っています。
 野辺山を出発してからは、日は暮れていきますが、標高が下がっていくために、16:35までは徐々に温度が上がっています。その後は下がり始めて、17:00が日没です。日光が弱くなってからは、「No.1 黒」は常に「No.2 SUS」より低くなっていることがわかります。

 ● 17:00からゴールまで

 佐久 → 浅間サンラインと国道18号上田バイパスで上田まで → 国道18号を戸倉へ
 日が暮れてしまうと、「No.1 黒」と「No.3 スチロール」の温度差は小さくなっています。18:27に、ゴール地点にエスハイを止めると、「No.1 黒」の温度は急に下がり、しばらくして「No.3 スチロール」と同じ温度まで下がりきりました。