熱の実験室 別館
エスハイ実験室 第15回

 エスティマハイブリッド(エスハイ)を使った実験室 

 ● 今回のテーマ(放射冷却の測定-ロード版)

 ちょうど1年前の2002年1月に、「熱の実験室」で「放射冷却の測定」を実施しました。放射冷却というのは、晴れた夜など、物体から赤外線としてエネルギーを放出するために、例えば、気温が0℃を上回っているのに、クルマのガラスやルーフには霜が降りている、というような現象です。
 今回の実験は、「放射冷却の測定」のロード版とでもいうものです。エスハイに測定器具を積んで、できるだけ寒いところに行って測定したい、と思ったのですが、実施日に急に気温が上がってしまい、思うような実験ができませんでした。それで、「放射冷却の測定」としては役に立つような結果は得られていませんが、走行中のエスハイの外の温度測定、程度として、とりあえず実験結果を掲載することにしました。
 

 ● 実験コースの選定

 放射冷却を測定するには、晴れていないといけないし、そして寒いところはどこでしょうか? 気象台の情報を見ていると、野辺山が特に温度が低いようです。野辺山と、同じように標高が高くて寒い菅平、それと比較のために長野の3箇所について、2002/12/1~2003/1/16までの気温をグラフにすると、次のようになります。
 野辺山には、国立天文台の45m電波望遠鏡(大パラボラアンテナ)もあるように、空気が澄んでいる・良く晴れている、という点でも最適です。

 ● 使用した器具

●温度測定部

 「10時間エスハイ耐久走」で活躍?した「エスハイ用負荷抵抗器」からヒーターを外して、簡易キャリア状態にしたところに、右の写真のような温度測定用の物体を取り付けました。
 350×320×厚さ40 の発泡スチロール板の上に、80×140×厚さ1 のステンレス(SUS304)板を2枚貼り付けてあります。このステンレス板は、1枚は表面の放射率が大きくなるように、黒色つや消し塗装をし、もう1枚は、光沢表面のままです。
 温度測定箇所として、右下の図の赤い部分に、Kタイプ熱電対を取り付けてあります。

  • No1 黒: 黒色つや消し塗装のステンレス板
  • No.2 SUS: 光沢表面のステンレス板
  • No.3 スチロール: 発泡スチロール板の内部
  • No.4 気温A: 発泡スチロール板側面に穴をあけて空間にした部分の気温
  • No.5 気温B: 発泡スチロールから上に出た部分の気温

 エスハイのルーフに取り付けると、ピザの箱が載せてあるような感じになりました。



●データレコーダー

 いつも使っている、熱電対からの電圧をデジタル変換して、ノートパソコンに取り込むものではなく、パソコンがなくてもデータを本体に記録しておいて、後からパソコンに取り込むものを借りて使用しました。パソコンがじゃまにならないし、電池はノートパソコンよりはるかに長持ちするので便利です。