LABORATORY熱の実験室


 ● いつくしみ(大慈)の湯を汲む

 この実験室で何回か紹介しましたが、「半過観音いつくしみ(大慈)の湯」は、上田市のはずれにあります。
 県道長野上田線を南に向かって走ると、坂城町から上田市に入ってすぐに、右側に少し斜めになった立て看板があるので、ここから田んぼの中の細い道を進みます。途中で、エスハイで進むには不安なほど更に狭くなる部分がありますが、3度目なので気にせず進みます。山に付き当たったところを左に曲がると、石垣にコンクリートの構造物があって、これがいつくしみ(大慈)の湯です。
・使用料金:無料
 ホースが短いので、エスハイに積んだ状態のローリータンクに入れるにはギリギリです。前に来たときは20リットルポリタンクに入れたので気付きませんでしたが、コックをいっぱいに開くと、以外にも流量が多くて勢い良く出ます。すると、温泉の硫黄の匂いがしてきました。実は、それまであまり乗り気でなかったんですが、この匂いで急にやる気が出てきました。湯(水)の温度は約17℃で、以前の確認と同様に、少し白く濁っていました。

 ● 「ローリータンク用ヒーター 別バージョン」で加熱

 温泉配達用ヒーターは使わずに、冷たいままの湯(水)を積んで帰り、三相200V電源がある場所に止めました。そして、5kWの別バージョンヒーターで加熱開始です。約17℃だった湯(水)温は、90分ほどの加熱で、タンク上側で48℃まで上がりましたが、いつもの温泉配達用ヒーターセットと違って、ヒーターの発熱部分がタンクの底ではないので、タンクの上側と下側では5℃以上の差がありました。
 次に、別バージョンヒーターを取り外してゴムのフタをし、いつもの温泉配達用ヒーターでの加熱に切り替えました。なお、ようやく温まったいつくしみ(大慈)の湯ですが、期待した温泉らしい硫黄の匂いは、ほとんどありませんでした。白い濁りについては、以前の確認で、次の日には消えることがわかっていましたので、加熱で薄くなるかもしれないと思いましたが、変化ないようでした。

 ここから先は、いままでの温泉配達と同じです。エスハイで運んで、温泉に入るだけです。