LABORATORY熱の実験室


 ● 山で沸点の測定

 海辺での実験で、実験場所を探すのに回り道したこともあって、実験を終えたら午後3時を過ぎてしまいました。これから渋峠まで行くのはなかなか大変そうですが、さいわい、柿崎インターがすぐ近くでしたので、ここからガラガラ空きの北陸自動車道に乗って、上信越自動車道の豊田飯山インターまで行きました。高速を降りてからは、中野市から山ノ内町に入り、志賀高原へ上って行きます。急な上りばかりでエスハイの燃費は悪くなりますが、この際気にせずに渋峠を目指します。
横手山の山頂
渋峠の立て看板 2,172m
 夕方ということもあって、志賀高原に上るクルマはほとんどありません。前にも後ろにもクルマがいない単独走行で、午後5時の15分くらい前に渋峠に到着しました。ここに来るまで、上の左の写真のように大体晴れていましたが、峠付近では雲が動いていて、場所によって雲の中になります。上の右の写真のように、群馬県側の少し下ったところは雲の中になっていました。
 海辺の実験と違い、ここでは人もクルマもほとんどいないので、実験場所に迷うこともなく、峠の立て看板のすぐ近くでさっそく実験を始めました。
 

実験No. 測定場所 標高 純水の沸点 海水の沸点 海水の沸点-純水の沸点
2 渋峠 2,172m 94.2℃ 94.6℃ 0.4℃
 この測定場所の気圧はわかりませんが、このときの長野測候所(標高:418m、標高0mに換算した値)の1007hPaから換算して、785hPa程度と推定します。気温は約18℃でしたが、実験場所が雲の中に入ることがなく、日差しが強かったので、寒くは感じませんでした。
 実験が終わったら、帰るだけです。山ノ内町までの長い下りは、車重を感じて少し疲れる感じがします。もっとも、半日で海に行って山に行ったので、運転している本人が疲れているために、そう感じるのかもしれませんが。