人工衛星は、小型のエンジン(スラスター)を噴射して姿勢制御を行なっています。噴射のために、触媒によって燃料を化学反応させますが、宇宙空間の低温では反応しにくいので、触媒を暖めておく必要があります。そのための熱源が「スラスター用ヒーター」です。
スラスターは右写真のように、人工衛星の外に向けて、全ての面に数多く取り付けられており、噴射できるようになっています。
技術試験衛星VII型では、大型のチェイサー衛星に使用されているスラスターに、当社製の「スラスター用ヒーター」が取り付けられています。
- スラスター数: 28台
- スラスター用ヒーター数: 84台
技術試験衛星VII型用として納入された「スラスター用ヒーター」87台の内、84台がこのチェイサー衛星に取り付けられています。なお、1台のスラスターには、各3台の「スラスター用ヒーター」が取り付けられています。

上の写真が「スラスター用ヒーター」です。左側の黒い部分(外径はφ3.2mm)が発熱し、使用時の発熱量は、0.77〜1.60Wです。