実験実施10チームと、前回(第6回)から継続進行の1チーム、計11チームの実験レポートを審査し、入賞3チームを決定しました。 | ||||||||||||||||
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敬称略 |
参加10チームと、前回(第6回)コンテストで継続進行になった1チーム、計11チームが実験を行い、審査についても、この11チームを対象に行いました。第2回から第6回まで、進行が間に合わずに継続進行になるチームが出ていましたが、今回は、全チームが審査対象になりました。 |
審査した実験全体について |
今回は、太陽エネルギーに関する実験が4チームと多く、その扱い方は様々ですが、共通しているのは、太陽熱を利用していることです。太陽エネルギーの利用は、住宅の屋根やメガソーラーに見られる、パネルによる発電が一般的ですが、これは直感的に理解するのが難しいのに対して、太陽熱の利用は機械的な動きもあってわかりやすいので、実験を見たひとに興味を持ってもらえると思います。 他では、3実験が、動物・植物に関係しています。残る4実験は、SMA(形状記憶合金)、エンジン、流速測定、ドライアイス(低温)と、多方面のものが揃っています。ぜひ、興味を持った実験からでも、レポートをお読みいただきたいと思います。 各チームの実験の進行については、遅れないように、中間で進行状況を報告してもらったのは前回と同様ですが、今回は、報告する日程を各チームに決めてもらいました。ほとんどのチームからは日程通りに報告が来て、こちらから督促する回数も減りました。そうして、手前の段階で終了せずに、最後までやり遂げた実験が、だんだん多くなってきたのではないかと思います。 |
入賞実験について |
入賞した3実験の内、2実験が太陽熱に関する実験、1実験は、植物に関する実験です。 1位: 教材として利用可能な小スケール太陽熱発電装置の製作 「関連性」が1位、「表現力」が2位でした。 反町さんは、前回コンテストにも参加しました。今回の実験に、高価な設備・測定器は出てきません。教材にも利用できるよう、安価で入手も容易なものを利用しているところに、親しみを感じます。あれがないと、これがないとできない、と言うひとは多いけど、そうではないことを示してくれています。水を沸騰させた蒸気でダイナモを回すことができなかったのは残念でしたが、更に改良して、小中学生が熱に興味を持つ教材になることが期待されます。 2位: 太陽炉駆動スターリングエンジン船の製作 「表現力」と「効果」が1位、「娯楽性」と「関連性」が2位でした。 前回コンテストで1位になった実験室からのチームです。太陽エネルギーで、最終的に船を動かすという点では、前回実験の継続とも見られます。しかし、熱エネルギーを電気に変えず、スターリングエンジンエンジンを動かしているので、より直接的で、わかりやすくなっています。試験管を吸熱しやすくしたりして、動くまで性能を高めていく過程も示されていて、中途半端に終わらせていないところに感心しました。 3位: 熱を利用して土を使わず植物を育てよう! 「効果」が2位、「表現力」と「関連性」が3位でした。 前回から継続進行のチームです。植物が相手なので、うまくいかずにやり直そうにも、時間は待ってくれません。途中の進行状況報告でも、いろいろな植物をやったようです。実験期間が長かったのに、10月から11月の短い期間の栽培だったのは、ようやく結果として出せる実験ができた、ということだと思います。うまくいかなかった実験も、ダイジェストで記載しておいてもらえば、それも面白かったのではないかと思います。 |
審査委員長 | 株式会社八光電機 代表取締役会長 坂原 良一 |
審査委員 (計 15名) |
株式会社八光電機 ・代表取締役副社長 ・営業本部 東京支店 次長 ・営業本部 大阪支店 課長 ・営業本部 技術支援室 係長 ・生産本部 第一開発部 課長 / 部員 / 部員 ・生産本部 第二開発部 部員 ・生産本部 第三開発部 執行役員 部長 / 係長 / 係長 ・生産本部 第四開発部 執行役員 部長 / 部員 ・生産本部 品質保証部 係長 / 部員 ・生産本部 管理部 部員 株式会社八光興発 ・業務部 課長 |
評価項目 | 評価要素 | 配点 |
表現力 | 科学現象や自然現象を、幅広い対象に対して、興味深く表現できているか | 20 |
娯楽性 | 楽しめる実験か | 10 |
関連性 | 当社の事業との関連: 電熱製品の、今までにない使い方を提案しているか | 10 |
独自性 | 実験のテーマ・内容に独自性があるか | 10 |
効果 | 新しい知識が示されているか | 20 |