LABORATORY熱の実験室

HAKKO熱の実験コンテスト
■ 「第5回 八光熱の実験コンテスト」 審査結果
 実験実施10チームのうち、進行が遅れてレポート提出できなかった1チームを除く9チームと、前回(第4回)から継続進行の1チーム、計10チームの実験レポートを審査し、入賞3チームを決定しました。

所属 (応募時点) 実験代表者 実験タイトル
実験レポート
1位
(賞金 50万円)
茨城大学大学院
 理工学研究科
 機械工学専攻
 神永・松村研究室
会沢 拓麻、小倉 祥平 熱で動き続けるおもちゃを作ろう!
 02_実験レポート
2位
(賞金 20万円)
群馬大学大学院
 工学研究科
 電気電子工学専攻
猪瀬 世親 分布型温度センサの試作
 05_実験レポート
3位
(賞金 10万円)
山梨大学大学院
 医学工学総合教育部
 機械システム工学専攻
 武田研究室
東ヶ崎 貴之、水野 弘基、
野村 真司
お風呂で発電して湯加減を可視化しよう!
 10_実験レポート
敬称略
 2位の「分布型温度センサの試作」について、特許出願しました(当社との共同出願)。
 進行が遅れた1チームについては、次回コンテストの審査対象とすることにしました。
■ 講評
 実験募集期間中に、東日本大震災が発生し、開催について心配しましたが、被害があった地域からも応募していただき、例年通りの日程で開催できましたことに、お礼申しあげます。
 今回の第5回コンテストの審査は、進行が遅れた1チームを除く9チームに、前回(第4回)コンテストで継続進行になった1チームを加えた、計10チームの実験を対象に行いました。

審査した実験全体について
 今回、10チームの実験が加わり、コンテスト開始からの合計で、49の実験が当サイトに掲載されていますので、熱に興味を持つ方々に、できるだけ多く見ていただきたいと思います。また、第5回記念コンテストとして、実験実施各チーム(10チーム)に、ログサーモDGL0100 を1台進呈しましたが、5チームの実験レポートまたは動画に登場しています。この製品の用途を提案できたのではないかと、期待しています。

 各チームの実験レポートを見ると、実験器具の製作、計測回路、計算での解析、化学分析など、かなり高度なものがあり、年々レベルが向上してきたことがわかりました。
 残念だった点としては、毎回言えることですが、実験期間を有効に使うことの難しさです。前半のペースが上がらなかったためか、実験企画から期待したところより、だいぶ手前で終わってしまったような印象を受けた実験もありました。この点については、主催側としても、中間の進行状況チェックを増やすなどで、改善していきたいと考えています。

入賞実験について
1位: 熱で動き続けるおもちゃを作ろう!
 娯楽性・関連性が1位、表現力・効果が2位でした。
 ガラス製での実験では動作が不十分で、銅製にして動作することを確認、そして、おもちゃを製作して運転という過程があり、企画した実験を、きちっとやり遂げていることに感心しました。説明もわかりやすく、おもちゃの船が動く様子も、動画で面白く見ることができました。

2位: 分布型温度センサの試作
 独自性・効果が1位、関連性が2位、表現力が3位でした。
 考案した分布型温度センサについて、試作と動作検証まで行っています。実用性についても、ある程度試作が進行して、一般の人にも親しめる内容になっていたら、もっとよかったと思います。

3位: お風呂で発電して湯加減を可視化しよう!
 表現力が1位、娯楽性が2位、独自性・効果3位でした。
 お湯の温度で色が変わるという、一見シンプルなことを、複雑な手順で実現しているところに、面白さがある実験だと思いました。
■ 審査委員
審査委員長 株式会社八光電機 代表取締役会長  坂原 良一
審査委員
(計 15名)
株式会社八光電機
 ・専務執行役員 開発本部長
 ・営業本部 東京支店 次長
 ・営業本部 大阪支店 課長 / 係長
 ・営業本部 貿易部 係長
 ・第一開発部 課長 / 部員
 ・第二開発部 執行役員 部長 / 部員
 ・第三開発部 執行役員 部長 / 係長 / 部員
 ・第四開発部 執行役員 部長
 ・品質保証部 係長
株式会社八光興発
 ・業務部 課長
■ 審査基準
評価項目 評価要素 配点
表現力 科学現象や自然現象を、幅広い対象に対して、興味深く表現できているか 20
娯楽性 楽しめる実験か 10
関連性 当社の事業との関連: 電熱製品の、今までにない使い方を提案しているか 10
独自性 実験のテーマ・内容に独自性があるか 10
効果 新しい知識が示されているか 20