実験実施10チームのうち、進行が遅れてレポート提出できなかった1チームを除く9チームと、前回(第3回)から継続進行の1チーム、計10チームの実験レポートを審査し、入賞3チームを決定しました。 | ||||||||||||||||
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敬称略 | ||||||||||||||||
レポート提出できなかった1チームについては、次回コンテストの審査対象とすることにしました。 |
今回の第4回コンテストでは、2010年6月から12月までの6ヵ月間が、実験とレポート作成を行う期間でした。残念ながら、進行が遅れてレポート提出できなかった1チームを除く9チームに、前回(第3回)コンテストで継続進行になった1チームを加えた、計10チームの実験レポートについて、当社社内の審査委員が審査基準に基づいて審査し、入賞チームを決定しました。 |
審査した実験全体について |
この実験コンテストは4回目になりましたが、回を重ねるごとに実験内容が充実し、選択されたテーマについても幅広い分野になってきました。今回、残念ながら入賞しなかったチームの実験も、前回までのコンテストだったら入賞していたであろう、と思われるレベルのものがいくつもありました。 実験の表現方法についてですが、入賞した3実験は、動画を利用している、という共通点がありました。実験の内容により、必ずしも動画の利用が効果的というわけではありませんが、入賞実験以外で、動画があればもっとよくわかったはず、もっと面白かっただろう、と感じるものがあったことも事実です。次回以降も、積極的に動画は利用していただきたいと思います。 今回、10チームの実験が加わったことで、合計39の実験が当サイトに掲載されています。全体では、かなりのボリュームになりますが、熱に関係した新しい知識を増やすことができ、それを世の中に広く公開できることに、感謝しています。 |
入賞実験について |
1位: 熱を使って演奏しよう! 表現力・娯楽性・独自性・効果の4項目が1位、関連性が2位でした。 釜鳴りという現象について、まず、関係する様々な条件と音程との関係を解析しています。この結果をもとにして、音楽の音階を得ることができる実験装置を製作し、実際に演奏するところまで完成していることに、感心しました。理論・娯楽の両面から高評価できることで、審査項目の全てで高い得点を得ました。 2位: 熱磁気エンジンカーをつくろう 関連性が1位、表現力・娯楽性の2項目が2位、効果が3位でした。 熱と磁気を運動エネルギーに変換する、熱磁気というものについて、サイクル運動できることを確認し、実際に動く熱磁気エンジンカーが完成されています。更に性能を追求してスピードアップし、走る熱磁気エンジンカーになるところまで見たかったと思いました。 3位: 燃焼合成反応熱を用いた新しい熱気球を大空に揚げよう 娯楽性、独自性の2項目が3位でした。 燃焼合成反応という現象による熱を利用して、通常の燃焼によるものより高効率な熱気球にしようとしています。やはり、ヘリウムの助けがなくても、本格的に揚がったのを見たかった、というのが感想です。発熱や放熱などの測定と解析が加わっていたら、もっとよかったと思います。 |
審査委員長 | 株式会社八光 代表取締役社長 坂原 良一 |
審査委員 (計 15名) |
株式会社八光 ・常務執行役員 開発本部長 ・技術支援担当 執行役員 ・東京支店 課長 ・大阪支店 課長 株式会社八光興発 ・業務部 課長 株式会社八光電機 ・第一開発部 課長 / 部員 ・第二開発部 執行役員 部長 ・第三開発部 執行役員 部長 / 部員 / 部員 ・第四開発部 執行役員 部長 / 係長 ・TPM部 部員 ・品質保証部 係長 |
評価項目 | 評価要素 | 配点 |
表現力 | 科学現象や自然現象を、幅広い対象に対して、興味深く表現できているか | 20 |
娯楽性 | 楽しめる実験か | 10 |
関連性 | 当社の事業との関連: 電熱製品の、今までにない使い方を提案しているか | 10 |
独自性 | 実験のテーマ・内容に独自性があるか | 10 |
効果 | 新しい知識が示されているか | 20 |