LABORATORY熱の実験室

HAKKO熱の実験コンテスト
■ 「第3回 HAKKO熱の実験コンテスト」 実験レポート
連番 所属 実験メンバー (チーム名) ◎は代表者
実験タイトル
実験レポート(説明は実験企画時の内容)
所属50音順・敬称略 / 記載内容は、応募時点のものです。
1 茨城大学大学院 理工学研究科
量子線科学専攻 池田研究室
◎橋本 康孝、西峯 広智、佐々木 誠、青木 優太、
日山 洋平、山本 悠眞
ヒートdeアート ~サーモグラフィーアートの作製~
01_実験レポート (2.36MB)
 異なる熱伝導率を持つ金属材料を加熱すると、金属ごとに熱平衡に達するまでの時間の差が生じる。この過程を、「熱」を「色」として表現できるツールである赤外線サーモグラフィーを用いて観察したとき、熱平衡に達する前であれば、金属ごとに異なる色を示す。これらの技術や特性を応用し、芸術(サーモグラフィーアート)として表現できるのではないかと考えた。本実験ではサーモグラフィーアートに関する知見を得るために、熱伝導と表面温度の関係について詳細に調査を行う。
2 沖縄工業高等専門学校
三枝研究室
◎嘉数 万里奈、前原 百音、新垣 奈瑠瀬、新垣 さくら、
島袋 未悠、冨永 万結実
好熱菌による生ごみ減量処理と発酵熱の活用
02_実験レポート (1.16MB)
 沖縄の離島には生ごみ処理施設がなく、多くのホテルでは生ごみを廃棄している。そこで、現在開発を進めている生ごみ処理機(ヤキナ君)を利用し、生ごみに米ぬかなどの副原料、EM 菌や好熱菌を混合させて残渣の少ない減量分解処理を行い堆肥化させることを検討する。また、この時に生産される「発酵熱」を利用する方法を検討する。
3 神奈川大学 工学部
機械工学科 原村研究室
◎山下 遼太
鋳鉄製フライパンの伝熱性能
03_実験レポート (13.0MB)
 本実験は「鋳鉄製フライパンを用いると肉が上手く焼ける」という話について、そのメカニズムを伝熱工学の観点から明らかにすることを目的とする。フライパンは「焼く」、「炒める」ための調理器具として最も基本的なもののひとつである。この「フライパンで焼く」という物質の加熱を伝熱工学の観点から、(1)熱伝導、(2)食材から発生して浸透する水蒸気による加熱、(3)熱放射の3つに分類し、それぞれの寄与を定量的に評価する。
4 近畿大学大学院 総合理工学研究科 メカニックス系工学専攻
近畿大学 理工学部 機械工学科
◎保阪 瞭太、◎奈良 智明
櫻井 英人士、田端 一真
複数接点に温度差がある場合の熱起電力に関する実験
04_実験レポート (1.81MB)
 はすば歯車は、歯筋が軸に対してねじれている歯車のことであり、接触線が傾いていることが特徴である。そのため、すべり速度が接触線上で異なり歯面温度がかみ合い位置によって変化する。そこでかみ合い部の温度測定において、ゼーベック効果で発生する熱起電力は平均温度を計測しているのか、また最高温度を計測しているのかを本実験にて明らかにする。
5 佐世保工業高等専門学校 ◎谷口 礼旺、髙本 敢太 田中 湧斗
プラズマで調理にイノベーションを起こす!!
05_実験レポート (704KB)
 皆さんは料理をして、何かしら焦がしてしまったという経験を一度はしたことがあるだろう。そこで本実験では、どのように加熱したら食材を焦がさずおいしくすることができるか魚と肉を使って調査する。また佐世保高専では、プラズマに関する研究が盛んに行われているため、プラズマを用いた新しい調理法を提案し、これまでにない新しい概念の調理を行う。
6 東京工業大学 情報理工学院
横田理央研究室
◎大友 広幸
(#342 atsukan)
計算パーツの熱に関する実験
06_実験レポート (5.49MB)
 近年GPU(Graphic Processing Unit) を用いた汎用並列計算が広く用いられている。本実験はGPUの排熱を利用し、飲み物(以下「対象物」)を温めることを目的とする。計算機での計算ではプロセッサの冷却が重要であり、これを効率的に行うことで高い計算性能を実現することができる。一方で対象物の加熱は速やかに行いたいという需要があり、プロセッサから対象物への効率的な熱の移動が課題となる。
7 東京電機大学 未来科学部
ロボット・メカトロニクス学科 畠山・岩瀬研究室
◎鈴木 崚
(B班)
太陽熱音響クーラーを製作しよう
07_実験レポート (6.16MB)
 熱音響機関とは、熱から音波を発生させて電気や冷熱に変換して利用する技術である。本実験では、太陽の熱によって動作する熱音響機関を用いたクーラーの製作を行う。さらに、吸熱装置の周囲に設置する光センサを用いて、装置が常に太陽のある方向を向くようにする追跡装置も取り入れる。吸熱装置を複数種類用意し、比較することで太陽熱音響クーラーの効率の違いを調べる。
8 沼津工業高等専門学校
機械工学科 熱流体研究室
◎片瀬 圭、 川口 誠、三橋 未來、中筋 智紀
(ソレーオタ)
熱拡散現象を用いてスポーツ飲料を美味しくしよう
08_実験レポート (1,012KB)
 熱拡散現象とは、混合流体において温度勾配をもうけると濃度勾配を生じる現象である。熱拡散現象を使った分離機能を有する装置の開発し、スポーツ飲料の濃度を変えることでどのような変化があるのか、温度帯を変えることで濃度変化の評価を行う。また、可視化実験により熱拡散現象を分かりやすく表現し、スポーツ飲料の分離実験を行うことによって熱に関する現象を解明する。
9 山梨大学 工学部
応用化学科 クリスタルゼミ
◎市野 祥多、柴崎 有紀、矢ヶ崎 恵斗、吉村 元希、
今井 敦都、谷林 知郁、中島 恵、樋口 竜也
太陽光で氷を作ろう!!
09_実験レポート (3.05MB)
 熱音響システムは電気が不要な冷却システムである。そのため、災害時やインフラが整っていない地域でもこの冷却システムを使用することができる。本実験では太陽光を熱源とする熱音響システムの製作をし、冷却によって氷を作り、一般的に認知されていない熱音響システムを、コンテストを通して知ってもらうことを目的とする。
10 山梨大学大学院 医工農学総合教育学部
工学専攻機械工学コース
◎石川 公章、須賀 豪太、座安 祐一郎、三瓶 大地
蒸発を利用した太陽光パネル冷却
10_実験レポート (2.51MB)
 再生可能エネルギーの利用の観点から、継続して太陽光パネルの設置が進められている。太陽光パネルは日射量に応じて発電出力が増加する一方で、表面温度が上昇することで発電出力が低下するという性質を持つことが知られている。そこで、繊維内の毛細管現象により、水分を含んだ繊維からの蒸発による潜熱を利用した、電力を使用しないパネル裏面の冷却方法を考案する。